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04.3.24

FOR IMMEDIATE RELEASE

Marie-Ange Guilleminot Shoe/Chaussure 1:1

マリ=アンジュ・ギュミノ新作展 2004年4月10日(土)-5月29日(土)
12:00 - 18:00(月曜/日曜/祝日休み: 4/29-5/5は休廊)
Opening Party: 4月10日(土) 18:00 - 20:00

Masataka Hayakawa Gallery
103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-17-13第2イノウエビル4F
tel: 03-5649-6396 fax: 03-5649-6399 email: gallery@masatakahayakawa.co.jp

このたび、マリ=アンジュ・ギュミノ Marie-Ange Guilleminotの新作個展「Shoe/Chaussure(靴)」を上記の日程で行います。ギュミノは1960年生まれの女性アーティストで、現在はパリを拠点に活動しています。1997年のヴェニス・ビエンナーレやミュンスター野外プロジェクトをはじめ、数多くの国際展に参加。また国内では世田谷美術館の「デ・ジェンダリズム」展や「パッサ−ジュ」展で紹介されるなど、数多くの個展・国際グループ展を通じて、その独自の作家性を印象付けています。

ギュミノは本作品のためにトロントのベータ・シュー・ミュージアムを訪れ、その所蔵品より、古今東西の31種類の靴をサンプルとして選び出しました。見慣れた西洋文化圏のミュールから、前後左右の区別も不明な驚くべき形状のものまで。歴史的・物理的実体としてのそれらの靴はさまざまな手段によって表象され、鑑賞者の「想像による体験」を可能ならしめるような、重層的なインスタレーションとして構成されます。

定型化されたフォーマットによるモノクロ写真の連作は、靴本来の意味やスケールを剥奪して家具やボートを思わせるオブジェへと変貌させ、そこに現れる豊かな差異を浮き彫りにします。また、色や素材、時代や地域に関するテクストは、それらの靴が持つ個別社会的なコンテクストへの注意を喚起するでしょう。その他、ドローイングや、発注による靴底の模型、アーティストブック等が、作家の厳密な意図のもとに組み合わされます。

しかしこうした形態学的、社会学的な個々の探究はいわば素材であり、それらは来場者の「自分自身の足」という具体的・直接的な契機を通じて、はじめて焦点を結ぶようになっています。インスタレーション全体はあたかもシューズサロンのような装いのもとにトータルに構成され、来訪者は自らの足を靴型に乗せることで、個々の身体性を媒介とした「想像上の歩行」へといざなわれるのです。これまでも、具体的なオブジェを媒介とした伝播や共有のかたちを作り上げてきたギュミノですが、本個展ではそのテーマがいっそう先鋭化され、そして普遍化されたかたちで表現されています。

4月10日(土) 18時より、作家を囲んでのオープニングパーティを行ないます。
また、作家は3月18日から23日、4月5日から18日まで東京に滞在いたします。インタビュー・取材のお申し込み、お問い合わせは、ギャラリーまでご連絡下さい。