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Masataka Hayakawa Galleryは、1996年に東京の恵比寿にオープンし、2003年より現在の茅場町に拠点を移して活動を続けています。オープン以来、ギャラリーのめざすところは一貫しています。作品や作家が提示する「新たな価値観」を、社会に対して提示していくかけ橋となること。そしてまた、今日までの歴史の連続性を踏まえた上で、そこに連なる「現在」に作品や作家を位置づけていくことです。

作品や作家の体現する新しい価値観は、その新しさゆえに気付かれにくく、理解されにくい性質をもちます。ここにおいて、それを媒介し提示するギャラリーの存在が重要となってきます。作家の関心、社会の諸現象、そして歴史。これらを有機的に結び付けるような“結節点”として展覧会を構成すること。言い換えるならギャラリー空間を、社会的な、あるいは概念的・形而上的な空間としても構成し、さまざまな連結の可能性に対して開くこと。このような試みが有効に機能するならば、その“結節点”は、訪れる来場者個々の意識とつながり、新たな価値観を伝播させていくに違いありません。

さらにギャラリーは、"Public(公共性)"という概念についても探求していきたいと考えています。それは、「新しい価値観」をどのように社会的に機能させるか、という問題でもあります。先鋭的な問題意識をもつ作家のパートナーであるためには、場合によっては従来の画廊の商システムを問い直したり、新たな方法に組み替えていく柔軟性が不可欠です。さらには美術の世界にとどまらず、さまざまな個人や組織とつながって、各々の専門性を活かした創造的な問題解決に努めること。そしてそのプロセスや方法論を、誰もが利用できるかたちで公開していくこと。Masataka Hayakawa Galleryはこうした姿勢をもつことで、作家と社会とを媒介する、パブリック・スペースとしての役割を果たしていきたいと考えています。