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■BOX 4-4

" AFTERALL Issue I 1999" 美術ジャーナル誌 1999年 298×189mm ¥2,000-

Central Saint Martins College of Art & Design(ロンドン)発行の美術ジャーナル誌。テキストは英語。記念すべき準備号に、ギャラリーアーティストのマリア・アイヒホルンが32ページにわたって取り上げられている。

個々の作品に即しながら解説を進めるCarolyn Christov-Bakargievのテキストは、アイヒホルンの活動を一望するのに格好の内容となっている。『アイヒホルンは、フルクサスの自由論者的な身振りとコンセプチュアル・アートの戦略との双方を理解し、発展させる。(...彼女は)特定の出来事・関係・プロセスの持つ特有のバイタリティを、あるいはそれらの一時性そのものを、作品によって提示してみせ-または作品の帰結として導き出す。(...)彼女のプランからはしばしば、強い批評意識や、権力というものに対するほとんどアナーキーなまでの疑いと探究心をうかがうことができる。(...)作品は重層的で複雑、豊かで質感に富み、即物的でありつつ隠喩的で、しばしば高度に詩的かつ意味深長である』。

またJulian Heyenは、より絞り込んだ観点から彼女の作品のインパクトを分析し、作品に通底する思想を探る。『アーティストによって(...)これ以上平凡な、あるいはベーシックなものにはなりえないようなメカニズムが始動させられる。すると、現在の支配的市場原理のこの小さな一セグメントは、最後まで自らの役割を演じ切るのだ。(...しかし)より重要なことは、これは始まりに過ぎないのだということ。(...)選ばれたこれらの構造はきわめてオープンなもので、内部にそれ自体の強い力学を持っているため、そこへ向けられたアーティストの提案は、人々を驚かせるようなきわめて現実的なものになりうるのである。(...)それは混乱をまねく焦点の合わないゲームにおちいりはしない。むしろ、今日の芸術的活動に関する現実的(かつ詩的)な展望へと導くのだ。』

誌面では、その他に4名のアーティスト (Michael Asher、Gun Van Sant、Simon Starling、Tacita Dean) の作品図版や評論などを多数掲載している。132ページ。